小型風力発電機の開発を行うベンチャー企業「ゼファー」が産業革新機構から10億円の資金調達を行いました。生産拠点の拡大や海外販売網を拡大するとのこと。
2014年には売上を33億円に伸ばし、IPOを図るとのこと。
ゼファーについては、これまでもエコプロダクツなど展示会で製品を良く見かけましたが、「エアドルフィン」という製品は見た目も美しく、羽が大きいほうが効率が良いといわれる風力発電機で小型化を実現している非常に貴重な存在でもあります。
また、社長の伊藤瞭介氏は70歳を越えていらっしゃいますが、山水電気時代からものづくりへの思いが強い経営者と伺っています。
電力買取制度が太陽光発電優位で導入される中、風力発電をあきらめることなく、今回のような勝負に打って出れらたことに敬意を表したいと思います。
以下は、産業革新機構のプレスリリースになります。
(以下、プレスリリース)
今般、株式会社産業革新機構(以下「INCJ」)は、小型風力発電の専業ベンチャーであるゼファー株式会社(以下「ゼファー」)のグローバル展開を支援すべく、同社に投資することを決定いたしました。
ゼファーの主力製品である小型風力発電機「エアドルフィン」に使用されている中核技術は、(独)産業技術総合研究所、東京大学及び大手素材メーカー等、産学官が参加するオープンイノベーションにより開発されたものです。エアドルフィンは、軽くて強靭な日本発の炭素繊維を活用しており、秒速30mを超す強風や、風向きの変化が激しい場所であっても安定的に運転し発電し続ける高い発電能力を持ち、その軽量性並びに耐久性は世界一と評価されております。また、エアドルフィンは、日本の「ものづくり技術」に基づく製品性能が、国内外の専門家からも高く評価されています。
小型風力発電機市場は新興国の無電源(オフグリッド)地域を中心にグローバルでの急成長が見込まれております。特に成長が見込まれているのが、新興国で急速に伸びている携帯電話のオフグリッド携帯基地局への電源用途です。新興国の携帯電話基地局は、その多くが無電源地域に設置され、その数は2012年には
52万ヶ所に達するとの試算もあります。そのような無電源地域の携帯電話基地局においては独自の電力源が必要であり、現在はディーゼル発電が主たる電力源として採用されていますが、今後はトータルコストが低く、かつ二酸化炭素排出量の少ない再生可能エネルギーの活用が志向されています。
また、北欧、米国中西部等の風の強い地域では、小型風力発電の優位性が高く、住宅向け市場の拡大が期待されています。日本の住宅においても、現在の太陽光発電と同様に小型風力発電の導入が進み、2015年には一万世帯に普及するとの試算もあります。
かかるグローバル市場の成長に対応するべく、ゼファーはINCJの投資を契機としてグローバル展開を加速します。ゼファーは、新興国の携帯基地局や北米・日本市場の住宅などを重点市場として販売を強化することを計画しており、グローバルトッププレーヤーとして株式公開を目指します。
INCJは、ゼファーの上記戦略の実行のために、の第三者割当増資10億円を引受け、海外販売力強化、新製品開発、量産体制確立等を支援いたします。さらに、INCJは、グローバルな営業力を強化する観点から、社内体制の充実と積極的な人材活用を支援いたします。
なお、今般のINCJの投資を呼び水としてグローバルVCも追加出資を検討しており、ゼファー社のグローバル展開をINCJとともに後押しする見込となっております。
本件の概要については、「別添1」のとおりです。
株式会社産業革新機構(INCJ)について
INCJは、2009年7月にオープンイノベーションの推進を通じた次世代産業の育成を目指して、法律に基づき設立された会社です。総額8000億円超の投資能力を有しており、革新性を有する事業に対し出資等を行うことで産業革新を支援することをミッションとしています。
当社は、投資・技術・経営等で多様な経験をもつ民間人材によって運営されており、法令に基づき、当社内に設置している産業革新委員会にて、国の定める支援基準に従って投資の可否の判断を行い、日本の産業革新に資する投資を実施いたします。
2010年3月31日には、アルプス電気が持つ磁性材料技術等を活用した、低炭素社会の実現に不可欠なデバイス開発事業を、INCJの最初の投資案件として発表しています。
INCJでは、当面、環境エネルギー関連などのエレクトロニクス・IT分野、バイオ・ライフサイエンス分野、水・鉄道・原子力などのインフラ分野についての様々な投資案件の検討等を行ってまいります。
posted by happyall at 01:35
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